多彩な人々により織り成される東京 オーダーメイドスーツでさらに彩鮮やかに、ビジネスマンの自己実現を叶えていく

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、姿を変える東京。 一方で、東京を歩いてみると、愛しき「相変わらず」を垣間見ます。 2回目の緊急事態宣言で、長引く外出自粛の日々。 ただ一方で、会えない日々を越えて、いざ、リアルの場所で会ってみると、対面することの価値を感じることも。 マスメディアで見せられる新しい世界と、リアルな世界の間で感じる違和感を深堀り、思想と知見を集めながら、いまこそ、新しい東京の価値を考えよう。

多彩な人々により織り成される東京。「FABRIC TOKYO」という名前に込められた思い


この企画(「いまこそ、新しい東京の価値を考えよう。」)を行うにあたって、ブランド名に「TOKYO」の文字が入っているファブリックトウキョウ 森さんには、絶対にお話を伺いたいと思っていました…!念願叶っての今日なのですが、どうしてブランド名に「TOKYO」の文字を入れたのですか。

ありがとうございます。「TOKYO」を入れたのには、「東京は多様性を構築するというところ」と「東京から羽ばたいていってほしい」という2つの思いがあります。

まず、「東京は多様性を構築するというところ」についてお話すると、我々は、Fit Your Life という一人ひとりのお客様のライフスタイルにフィットするような洋服のブランドでありたいというコンセプトがあって、なのでお客様の個々の多様性はすごく大事にしているブランドなんですね。

日本、そしてアジアの中でもダイバーシティのつまり、多様性の象徴の街である東京を舞台にブランドを立ち上げていったっていう背景があって、「FABRIC TOKYO」と付けさせていただきました。

また、「FABRIC」は「生地」と直訳されますが、「構築する」「創る」というイメージがある言葉だと捉えています。「FABRIC TOKYO」は「東京を創る一員」であるという思いも込められています。

次に、もう一個の「東京から羽ばたいていってほしい」についてですが、コロナの前は、毎年10回ほど海外旅行に出かけていたほどよく海外に行っていたのですが、その度にグローバルブランドを創っていきたいという思いが強くなるんですよね。東京だけでなく、どんどん日本全国、そして世界へ羽ばたいていくブランドになりたいという思いを込めています。




「FABRIC」にも、仕立て屋という意味だけでなく、東京を織り成していくというという意志が込められているのですね。2018年に名称を変更されて、何か変化はありましたか?

僕たちのアイデンティティがハッキリしたかなとは思いますね。

前提として、東京が偉いとか東京じゃなきゃだめっていうことは思っていなくて、どこに住む、どこで働くということも、ダイバーシティであるべきだなと思っています。ただ、東京が最先端なことは確かですし、トレンドや新しいものは、紛れもなく東京から生まれることが多いはず。そんな「TOKYO」の文字をブランド名として掲げたことで、僕たちは、あくまでも発信者であり、オリジナルを作る表現者であり、クリエイティブな集団なんだよというアイデンティティが、社内でハッキリしたかなと思います。


繋がれるけど、干渉されない。東京の心地よさ


例えば、僕たちは、ブランドのキャラクターとしては、学校とか社内の憧れの先輩みたいな存在でありたいと考えています。

優しくて、かっこいい憧れの先輩みたいな、元気にする存在、勇気を与える存在、自信を与える存在、毎日に張り合いを与えるような存在でいたいので、自らが受け身じゃなくて、主体的に発信者として、働きかけていきたいと思っています。


東京と憧れの先輩、森さんご自身が出身の岡山県からみていた東京は「憧れ」の場所だったのでしょうか。

僕は基本的に凡人だと思うんですけど、人とは違う人生を歩みたいなとか、人とは違う人間でありたいという、誰にでも少しはあるそう思いを僕も抱いていて、そんななかで訪れた東京には、今まで人生で知り得なかった職業の人だったりとか、活動をしている人とか、クリエーションしている人がこんなににもたくさんいるんだっていうことに、圧倒されましたね。

東京で自分らしく生きている人たちへの憧れを抱きました。

ただ一方で、東京に心地よさを覚えたポイントは、ある意味で、ほっといてもらえるっていうところです。



東京に来てびっくりしたけど、一人でいるのが好きな人がかなり多いなと思っています。僕は、個人の空間とソーシャルな空間が両方とも好きなんですよね。人付き合いや、近所付き合いが好きな一方で、ひとりになる時間を大切にしたいとも思っていて。

東京は、集まりたいときは集まれる街でありながら、独りになりたいときは独りになれる。そういったライフスタイルが善とされる、一方で地方って選択肢って選ぼうと思えば選べるんですけど、だんだん横のつながりの付き合いとか、すごく多いんですよね。そういう繋がりがもつ温かみが好きな一方で、時々独りになりたいなと思う時がある、それを許してくれる東京の空気感が、僕にとっては心地いいです。

東京は、多様性があるので、変わった活動をしていても、後ろ指をさされない。クリエイティブな人や、クリエイティブなことをやろうと努力している人にとっては、実は心地いい街なんじゃないかなと思っています。


コロナにより、再定義される東京の価値。ディスカッションしクリエイティブをする熱狂の街へ。


多様性のなかで、誰にも干渉されず自分らしく過ごせる東京。コロナの影響で東京の街の姿は変わったかのようにも見えますが、森さんはどのように見られていますか。

主に働くときに身に纏うスーツを取り扱っているというところから、働き方に着目していうと、選択肢が増えてきているというのは、やはり感じています。今でさえ、耳慣れてきたワードですが、リモートワークが増えたっていうのが一番衝撃的ですよね。リモートワークが増えたことに伴って、東京から地方に移住する選択肢が今後ますます増えてくるのかなと考えています。

その一方でリアルな価値が高まっていると思っています。FABRIC TOKYOでは、オリジナルラボという、D2Cブランドクリエーターの集まるコミュニティを週1回オフラインで開催しているのですが、すごい熱量なんですよ。リアルで集まる機会が少ない、相対的に減ったからこそ、相対的にリアルで集まる価値っていうのがものすごく上がっているだろうなと。ZOOM会議は便利ですけど、我々はどこまでいっても人間で、face to faceで温度感を確かめ合いたい生き物だと思うので、リアルな価値も上がっているんだと思っています。

会社としては、週に4日リモートワーク推奨にしていて、週に1日みんなで集まろうよっていうオフィスデーっていうのを毎週1日だけ設けているっていう状況です。働き方に着目すると、東京の価値はさらに上がってくるなと思っています。



選択肢が増えて、地方にいく人が増えるってなると、リモートでできる仕事や、郊外や地方でできる活動などがどんどん東京から離れていく一方で、みんなで集まってディスカッションしながら、組織的にオリジナルなものを作る仕事や、スピード感持ってしていくような仕事は、例えば東京みたいな大都市でしかできなくなってくるという意味で、東京の新たな価値となっていくと思いますね。

確かに、帰らない日は家賃がかからない家 unito に住われている方だと、例えばコーディングだとか、ライティングだとか、地方で自分の作業系の仕事をしていて、ただ東京に来たときは、常にミーティンングが並んでいるみたいな過ごし方をされている方もいらっしゃいますね。

作業は別にリモートでもいいんですよね。なので僕たち会社として、緊急事態宣言で気づいたのは、仕事の7-8割の時間は基本的に作業で、2ー3割くらいはディスカッションが必要なクリエイティブな仕事なんですよね。後者のクリエイティブな仕事にフォーカスしたときは、コミュニケーションの質が大事になってくると思ったので、週に1度の出勤っていう形でみんなで集まる時間を大切にしようと意思決定しました。

週一度の出社の特別感が、スーツへのこだわりに繋がる。そして、多彩なスーツが行き交う東京に。


週に1度の出社が、最適解だったのかもしれませんね。

そうですね。また、僕たちだけでなく、社会として、そのような出社パターンが広がるなかで、FABRIC TOKYOの事業としては、コロナ禍でもプラスになっています。アパレル業界としては、かなり影響を受けたんですけれども、お客様がスーツを着る機会っていうのは、相対的におそらくコロナ前よりも減った分、質にこだわりを持たれ始めていて、その結果オーダーメイドのスーツを選んでくださっている状況です。



なるほど。これまでは、3つは持っていたいと思っていたのが1つでいい。3本セットで買っていた金額で、週に1回の出社の時に着るとっておきのスーツを買いたいと思うようになったんですね。

そうです。質が高いものを選んでもらっていて、FABRIC TOKYOは、ボタンの数とか裏地の色とか柄とか、いろんなカスタマイズを自分でできるようになっているんですけど、そのカスタマイズをこれまで以上にこだわって施してくださるお客様がすごく増えていて、前までは、ただ単に仕事に着ていく便利なスーツだったものが、日常を彩るような、気分を上げるようなデザイン性の高いスーツを選ばれるお客様が増えてきました。これまでは、ダークスーツとか、ネイビーとかグレーとか、スタンダードなものがよく売れていたんですけど、今年は、チェック柄や、ブラウンとかベージュなど、個性的なものが選ばれるようになっています。カスタマイズによる多様性がさらに広がっていますね。

多様性の広がりを追い風にさらに、オーダーメイドスーツで働くを楽しむライフスタイルデザインを広げる


多様性のある東京がさらに、多様性を極めていく。
東京がさらに東京になっていくなかで、今後FABRIC TOKYOはどんなことをしていきたいですか。

元々うちの会社は「ライフスタイルデザイン」っていう名前だったんですよ。ブランド名を広めるため、合わせて社名も変更したんです。でも僕たちは「ライフスタイルデザイン」っていう名前がすごく大好きで。今の会社のビジョンにも「ライフスタイルを自由にデザインできる、オープンな社会を作る」掲げているくらいに大切にしているんですが、洋服のところからそういう人を増やしていきたいなというところを思っています。

僕が創業した時って2011年で、リーマンショックあって、東日本大震災があって日本全体の雰囲気がすごく悪かったんです。閉塞感があって日本は終わりじゃないのかっていう空気になっていた時に、なんだかすごく悔しかったんです。なかでも、一番その時に元気がなかったのは、ビジネス街を歩くスーツのビジネスマン。不安と閉塞感に包まれている印象でした。日本の国の経済を支えているビジネスマンたちが、一人でも多く前向きに、自己実現をどんどんしていけるような、働くのを楽しめるようなライフスタイルをデザインしていきたいと思ったんです。

好きな洋服とか好きなコーディネートで朝きめられた時って、すごく気分がよくて、いい気持ちで玄関出れるじゃないですか。洋服にはそういうパワーが宿っていると思うんで、洋服で、自己実現や自己表現をする人を、一人でも増やしていきたいってのが創業の時から変わらない思いで、これからもそうありたいという思っています。

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