古性のち の二拠点生活|二拠点生活の解像度を上げる。

ニューノーマルの幕開けとともに、以前よりも手が届く場所へと近づいた「二拠点生活」。 その言葉の意味は分かるものの、イマイチ自分の言葉にならないような感覚があるのは、きっと解像度が低いからだと考えています。筆者もその一人です。 この連載では、”2つの拠点を持つ”という状態以上の、発見や感情を、インタビューを通して知り、二拠点生活の解像度を上げ、より鮮やかに伝えていきます。

今回、お話を伺うのは、古性のちさん。
もともと、東京にお住まいでしたが、9月から岡山と東京のunito SHIODOMEの二拠点生活を開始されています。

岡山と東京、二拠点生活のはじまり


ー どうして、岡山に住み始めたのですか。


二拠点生活を始めたのは、今年の9月なのですが、それまで(コロナの前)は、自分にあった場所をずっと探して、どこに暮らそうか考えながら旅をしていました。

例えば、「どこに住む?」って考えるとき、職場から近い場所とか、一緒に住む人の兼ね合いとか、住みなれた場所とかで決める人が多いと思うのですが、私それ以前に、日本っていう国に暮らすことを決めてないってすごい昔から思っていて。なんだかそれって、神様か誰かが、「この人は日本にしよーう」って、ぴょんって投げたのが日本だっただけで、私にもっと合う国や場所がきっとあるって思っているんですよね笑


そこで、20代半ばくらいに、どこでも仕事ができる状態をつくるためにフリーランスになって、そのあとは、世界中を暮らしながら巡って、自分に合う場所、自分が暮らしたい場所を探していました。

実は、その場所を見つけていたし、少し住んだこともあったんだけど、世界の形が変わってしまって、そこに住むことが難しくなったときに、日本に住んでみようかなと考え始めるようになりました。

今までは、日本は、飛び立つ場所だったけど、一度生まれた場所ということは、縁があると前向きに考えるようになって、日本国内で自分にあった場所を探してみることにしました。

日本国内のどこにしよう、と考えたときに、自分の住みたい場所の条件にあっていたのが岡山で、まずは、岡山に住んでみることにしました。

ー のちさんの住みたい場所の条件は、なんだったのですか?


住みたい場所探しは、まず、これまで行った場所で好きだった場所を洗い出すことから始まりました。タイのチェンマイやネパールのポカラ、インドのリシケシュ、モロッコのシャウエン、トルコのカッパドキア、沖縄の波照間島などが、私が好きになった場所で、次にそこの共通点を見つける作業をしました。



スプレッドシートに、面積や人口密度、あとは地形や首都からの距離などを入力していって。そうやって整理してみると、私って人口5〜6万人くらいの街が好きな傾向が強い。あとは、平らな盆地が好き、そこにある少し高台が好きということが分かってきて、次に、その条件に当てはまる場所を探しました。

実は岡山の他にも、鹿児島と沖縄が候補に出ていたんだけど、東京との二拠点生活ということもあって、新幹線で行ける場所がいいなという思いで、岡山に住むことに決めました。

ー岡山に引っ越すのではなく、東京にも住み続けたいと思ったのはどうしてですか。



ひとつは、一応オフィスが東京にあるからという仕事の理由です。基本的には、リモートで話せるんですが、やっぱ顔を合わせて話す価値って、どうしてもデジタルでは超えられないものがあるなって思っています。対面で話す機会っていうのはちゃんと作りたいなと思って、1ヶ月のうち数回は東京のオフィスにいきたいと思っています。



ただ、それ以上に、意外と東京が「帰ってきたなぁ」って思える場所になっていると思っていて、実家に帰ろうかな、みたいな気持ちで恋しくなる場所なんですよね。

岡山は、東京に比べるとすごく田舎で、人も少なくて、その分、すごく関係を大切にするし、言い方を変えると、誰も放っておいてくれないんですよね。

例えば、海を歩いていると、近所の人が果物をお裾分けしてくれたことがあったんだけど、東京に慣れたせいか、毎日誰かに大切にしてもらうことに慣れていないんだよね。基本的にはすごくありがたくて、嬉しく感じるので、ずっとそう思えるように、時々、ほったらかしにしてくれる場所、東京に帰ってくるようにしています。



ちょうど今日、岡山から東京に来たのですが、渋谷駅を歩いているときも、「誰も私に興味ないんだなぁ」って改めて思って。すごく居心地がいいなぁと思いました。多分東京滞在の日が経つと、今度は、岡山の人たちのことが恋しくなるんだと思います。

古性のちさんの二拠点生活のリアル


ーのちさんの二拠点生活、それぞれの滞在期間を教えてください。


月の半分ずつ、2週間東京、2週間岡山で初めて見ています。様子を見ながら、調整しようと思っていましたが、ちょうどいいかなと感じています。





2週間って、結構短くて、それぞれの暮らしを、毎回新鮮に感じられる気がしています。自分の家から海に行けることに感動するし、窓から入ってくる朝日の眩しさとか、月の明るさとかに毎回感動しています。なかなか慣れることはなさそうです。

古性のちさんが思う、二拠点生活のメリット


まず、なんというか、ここじゃなくても生きていけるんだっていう実感を持つことができるのは、すごく大きいなと思っています。どうしても、会社や友人の人間関係で嫌になって病んでしまうことがあっても、一拠点だとそこにいることしか選択肢がないので、なかなか逃げ場がないんですよね。でも二拠点だと、今ある人間関係と、もう一つ別の人間関係があると、心の余裕ができると思うんですよね。もし、こっちでうまくいかなくても、あっちには仲が良くて分かってくれる人がいる、と考えられると安心ですよね。



つぎに、これは、二拠点生活を始めてから気がついたことですが、スケジュール管理ができるようになったなぁと思っています。二拠点生活が始まって、それぞれの拠点にいられる時間がこれまでの半分ずつになると、前々から予定を計画するようになるし、それによって、毎日が無理なく、より充実したように感じています。

unito の帰らない日をアプリで申請する「リレント申請」をするときに、大体の月の過ごし方が決まるので、そのときに、大まかなスケジュールを考えています。

最後にこれは、厳密には、二拠点生活のメリットではないかもしれませんが、地方の物件って東京に比べるとすごく安いので、自分の好きなようにおうち作りができるのはいいなぁと思っています。ゆくゆくは、東京に家を持つ方でも、1回目で納得のいく家づくりをするのって難しい。少し実験的に地方のおうちで好きなインテリアをおいてみたり、リノベーションをしたりしてできるのはいいなぁと思って楽しんでいます。

古性のちさんが思う、二拠点生活のデメリット


なんといっても、金銭的な負担が大きいと思います。通常一拠点分揃えればいいものも、二拠点だと2倍揃えなければならない。まず、家も2つ、家具・家電も2つずつ、服も靴も、シャンプーも。初期費用がかなりかかると思います。

実際に、unitoに住みたいと思った理由も、この初期費用のネックをどうにかしたいという気持ちも大きかったです。unitoの場合は、家具・家電つきで、敷金・礼金の初期費用もかからない。二拠点を始めるときには強い見方だなと思っています。

unito SHIODOMEに住み始めてスプーンあったときは、感動しました。ホテル暮らしだと、スプーンなどの食器類を即席で購入することも多く、移動するときに荷物になってしまっていました。

これから二拠点生活をする人へ


二拠点生活をしてみたいと思ったら、まずは、自分がどんな二拠点生活をしたいのか、解像度をあげてみるのがおすすめです。

例えば、ドミトリーやホテル暮らしなど、旅に近いアドレスホッパー的な二拠点生活もあれば、賃貸を借りたり、持ち家を持ったり、長期的に暮らす家を2つ持つ二拠点生活もあるし、自分がしてみたい二拠点生活のイメージの解像度あげてみると、自分に必要なものや、やるべきことが見えてくると思います。

ただ、考えているだけだと分からないこともあると思っていて、そんなときに、unitoを活用して、二拠点生活をお試し的に初めてみるのもいいかなと思っています。



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私たちunitoが東急と共同で提供する「Re-rent Residence 渋谷」は、二拠点生活のための家です。

帰らない日は家賃がかからない料金システムを取り入れた、新しい住まいのかたち。住まい2つ分の家賃ではなく、住まい1つ分の家賃で、二拠点生活をかなえることができます。

unitoは、今後も二拠点生活の解像度を上げていくために引き続き、インタビュー連載を続けていきます。

気になる方は、Re-rent Residence 渋谷のSNSのフォローをお願いします。また、二拠点居住についての取材をお受けいただける方も、DMにて募集しております。

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