ホテルのサブスクサービスとは?
毎月定額料金を支払って、商品やサービスを一定期間利用できるのが「サブスクリプション(略してサブスク)」サービスです。
プロが選んだコーディネートが楽しめる「エアークローゼット」のようなファッションのサブスクや、車検や保険、税金なども全て込みの「KINTO」を始めとする車のサブスク、「Amazonプライムビデオ」や「Netflix(ネットフリックス)」で有名な動画配信サービスなどがあります。
これらのサブスクには、次のようなメリットがあります。
・手軽に試せる
・定額制で料金がわかりやすい
・さまざまな商品やサービスをお得に利用できる
・持ち物を増やさなくて済む
同じように、定額料金でホテルをお得に利用できるのがホテルのサブスクです。
その中でも、泊数や利用できるホテルの種類によって、いくつかのタイプに分けられます。
unito(ユニット)
1つのホテルに長期間「住む」タイプ
HafH(ハフ)
毎月数泊、さまざまなホテルを利用できるタイプ
帝国ホテル「サービスアパートメント」
同じホテルを何日か続けて利用できるタイプ
東急ホテル「TsugiTsugi」、SANU 2nd Home(サヌセカンドホーム)
全国各地にある同じ系列のホテルが泊まり放題になるタイプ
このように、ホテルのサブスクにはさまざまなタイプがあります。
また、そのサービスの中でもまた、さらにいくつかのプランが選べるようになっています。
都会と田舎の二拠点生活をしたい、旅をしながら仕事したい、リモートワークに利用したいなど、ライフスタイルや目的に合わせて、あなたにあったサブスクを選びましょう。
ホテルのサブスクサービスの使い方
では、具体的にどうすれば、ホテルのサブスクを使えるようになるのでしょうか。
サービスによってさまざまですが、大きく分けて
(1)インターネットで会員登録して利用する
(2)電話で予約する
という2つのパターンがあります。
(1)インターネットで会員登録して利用する
多くのホテルのサブスクでは、インターネットから会員登録してプランやホテルを選びます。
・unito(ユニット)の場合
①住みたい部屋を決める
unitoでは、部屋ごとに料金が異なります。
気になる部屋が見つかったら、料金を確認しましょう。
部屋ごとの基本料金に加えて、最初に一度だけ発生する「初期登録料」や、退去時には返金される「デポジット料金」、基本料金の7%のサービス料がかかります。
②申し込む
それぞれの部屋の詳細ページから、ボタンを押して申し込みます。
申込みに必要なものは、クレジットカードと本人確認書類(免許証やパスポートなど)の2つだけです。
必要情報を記入し、本人確認ができたら、利用可能となります。
・HafH(ハフ)の場合
①会員登録する
HafHのサイトから「登録」のボタンを押し、メールアドレスとパスワードを入れてアカウントを作成します。
SNSのアカウントを利用して登録することも可能です。
②プランを選ぶ
HafHには2022年5月現在、「スタンダード」「ライト」など6つのプランが用意されています。
月額料金や、毎月の上限宿泊数などが異なるので、予算や使い方にあわせてプランを選んでください。
③宿泊先を選ぶ
HafHでは全国の1,000以上の施設から宿泊先を選べます。
HafHのホームページにある検索窓に、施設名や都道府県名、市町村名を入れ、検索しましょう。
それぞれの施設のページから空室状況を確認し、予約します。
・TsugiTsugi(ツギツギ)の場合
ANA SKY コインが受け取れるプランを利用する場合は、サブスクの申込みをする前に、ANA マイレージクラブへの登録が必要です。
①ANAマイレージクラブに会員登録する
クレジットカードを用意して、ANA マイレージクラブに登録します。
②プランを選ぶ
プランを選んで、登録しましょう。
TsugiTsugiには、抽選で利用できるかどうかが決まる「ライト」と、先着順に申し込める「スタンダード」「Enjoy+(エンジョイプラス)」の3つのプランがあります。
ライトプラン以外のプランでは、ANAマイレージクラブの会員番号があれば、追加特典としてANA SKY コインが受け取れます。
③ホテルを予約する
全国各地のホテルから、泊まりたいホテルを予約します。
・SANU 2nd Home(サヌセカンドホーム)の場合
①会員登録をする
2022年5月現在、会員枠が満席のため「ウェイティング登録」を受け付けています。
会員枠が用意できたら先着順に案内が届くので、サブスクの登録をしてください。
②宿泊予約する
登録後に各地にある施設から宿泊日を選んで予約します。
(2)電話で予約する
インターネットからでは登録できないホテルのサブスクもあります。
・帝国ホテル「サービスアパートメント」の場合
5泊までの宿泊ならインターネット予約が可能ですが、それ以上の日数となる場合は電話で予約します。
予約申込をする前に、問い合わせフォームからチェックイン日や希望宿泊数などを確認しておくとスムーズです。
ホテルのサブスクの注意点
定額でホテルをお得に利用できるサブスクですが、注意しておくこともあります。
利用しなくても料金を支払う必要がある
ホテルのサブスクでは、他のサブスクと同様に、利用期間中にサービスを利用しなくても料金が発生するケースがほとんどです。
たとえば、帝国ホテルのサービスアパートメントでは、30泊のサブスク期間中にホテルを利用しない日があったとしても、その日の宿泊料金の払い戻しはありません。
一方、unitoには、泊まらない日には料金が安くなる「リレント」のシステムがあります。
先に申請する必要がありますが、費用を抑えながらホテルのサブスクを利用できる嬉しいシステムです。
利用したいホテルに確実に泊まれるとは限らない
さまざまなホテルに泊まり放題となるタイプの場合、それぞれのホテルの予約は利用者自身で行います。
サブスクに登録していても、空きがなければ利用できないこともありますので、注意が必要です。
同伴者の利用については確認する
同伴者がいる場合、サブスクのタイプによって、あるいは宿泊するホテルによって、サブスクの料金の範囲内で利用できるかどうかが異なります。
予約時に確認しておくことが重要です。
追加料金が必要になることもある
定額制とはいっても、利用する日やホテルのグレードによっては、追加料金が発生することもあります。
ホテルの滞在を楽しい時間にするため、利用する前にしっかりと料金を確かめておくとよいでしょう。
まとめ
この記事では、ホテルのサブスクの使い方について、サービスごとにステップを踏んで紹介しました。
さまざまなサブスクがあり、さまざまなプランがあります。
あなたにあったホテルのサブスクを選んで、旅を楽しみ、暮らしを楽しんでくださいね。