アドレスホッパー(多拠点生活者)ってどんな人たち?
アドレスホッパーとは、定住地を持たずに転々と移動する新しいライフスタイルを指す言葉です。語源は、「ある住所(アドレス)から別の住所へ点々とする(ホッピング)」です。
アドレスホッパーの多くは定職を持ちながら移動します。デザイナー、エンジニアやライターのようにオフィスに出勤する必要がなく、パソコンだけで完結する仕事をしている人がほとんどです。
滞在先としては、ホテルなどの宿泊施設やシェアハウス、共同生活サービスを利用する場合が多いです。どこかに住所を置く必要がありますが、実家やシェアオフィスに住民票を移す方法があるため、それほど心配はいりません。
「ノマドワーカー」「デュアラー」といった人もいますが、アドレスホッパーとは異なります。
ノマドワーカーとはカフェやコワーキングスペースなど、さまざまな場所で仕事をする人たちです。オフィス以外ならどこでも働けるのがポイントで、住居は定義に含まれません。
デュアラーは生活拠点を二重に持つ人を指します。都市部と地方にふたつ拠点を持ち、働く場所と住む場所を分けている人が一般的です。
アドレスホッパーを始めるのに必要な準備とは
アドレスホッパーは住所を持たないため、ノマドワーカーやデュアラーよりも始めるハードルが高く感じるかもしれません。アドレスホッパーになる準備を解説します。
仕事の確保
アドレスホッパーの場合、仕事をできる場所を確保する必要があるため、職種や職場との相性は必ずチェックしておきましょう。
フリーランスとして独立する方が多いですが、都心を離れると人脈や案件の面で苦労する場合もあります。未経験でフリーランスになる場合は、ある程度仕事の計画を立てておきましょう。
宿泊先の確保
仕事の次に重要なのが、宿泊先です。マンスリーマンションやシェアハウス、ホテル、民泊といった選択肢があります。プライベートな空間が必要ないのであれば、ルームシェアのように同じ部屋の空間に複数人で住むと宿泊費が安く済みます。
仕事をする場所も合わせて探しておくと便利です。コワーキングスペースやカフェを利用する場合が多いでしょう。
住民票を移す
必ずしておきたいのが住民票の登録住所を決めることです。税金などの問題もあるので、国内にいる限りは住民票の住所登録をしなければなりません。
住所の移動が可能な宿泊施設ばかりではないため、実家や友人宅など、住所登録が可能な場所に住民票を移す場合が多いです。
クレジットカードの作成
クレジットカードは本籍がないと作成が難しいので、アドレスホッパーになる前に用意しておきましょう。現金を持ち歩くことに不安を感じる方もいるため、クレジットカードは1枚持ち歩くと便利です。
トラブルや問題点を知っておく
アドレスホッパーのトラブルはお金に関する内容が多いです。場所を移動すると、落ち着いて仕事ができない環境になり仕事の効率も下がり、収入が減ってしまう可能性があります。
交通費や宿泊費、食費など、アドレスホッパーは意外とお金がかかるのも知っておきましょう。特にホテル滞在期間中は外食することが多くなり、食費がかさみがちです。キッチン付きのホテルを利用すると、食費の節約になりますね。
アドレスホッパーに必要な持ち物一覧
アドレスホッパーは、少ない荷物で移動しなければなりません。最低限必要な持ち物を表にまとめました。
パソコン・仕事用品
- ノートパソコン
- スマホ
- 充電器
- イヤホン
- 筆記用具
- メモ帳
- カメラ
- 延長コード
衣類
- コート
- スーツ
- 私服
- パジャマ
- 部屋着
- 下着
体のケア用品
- フェイスタオル
- クレンジングオイル
- 洗顔料
- ボディソープ
- シャンプーリンス
- ハブラシ
- 歯磨き粉
- 耳かき
- 爪切り
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
- ヘアオイル、ミルク
- メイク用品
- マスク
外出用品
- スーツケース
- リュックサック
- 折りたたみ傘
- 靴
貴重品
- 財布
- クレジットカード
- マイナンバーカード
- パスポート
- 年金手帳
- 実家やトランクルームの鍵
人によって必要なもの
- コンタクト用品
- 洗濯板
- 洗剤
- 男性:ひげ剃り
- 常備薬
アドレスホッパーに必要なパソコン関係は、大事に持ち運びましょう。ホテルで仕事をすると電源が足りない場合もあるため、延長コードが必需品と言えます。
所有量に個人差が大きいのが衣類です。仕事用のきちんとしたスーツ、私服、部屋着、下着は最低限必要ですが、洗濯回数によって枚数が決まります。溜まってから洗濯をするのであれば、多少の衣類は必要です。洗濯板と旅行用の洗剤を持ち歩き、毎晩洗濯するのであれば所有枚数はかなり減らせるでしょう。
体のケア用品は一つひとつのサイズが小さいため、項目は多くてもそれほどの重量にはなりません。ケアを怠ってしまうと、皮膚科に受診が必要になることもあるため、普段からケアを欠かさないのが手間を減らす秘訣と言えます。
かばんや傘、靴はかさばりますが、持っていないと生活が不自由です。お気に入りを厳選して持つようにしましょう。持ち物の少ない人であれば、スーツケースがなくても移動ができますが、個人差が大きい部分です。
貴重品は目立たないポーチにひとまとめにしますが、書類が多い場合は実家やロッカーサービスに預けておくのもおすすめです。どうしても持ち歩く必要があれば、滞在先のコインロッカーを利用するとトラブル防止に有効でしょう。
男性ならひげ剃り、目が悪いのであればコンタクト用品など、人によって追加するアイテムもあります。絶対に持ち歩きたいものもあるでしょう。まずは持ち歩くかばんを決めて、その中に収めてみましょう。
持ち物を減らすためのコツ
決めたかばんの中に荷物を詰めてみたら、全然入らなくてお困りの方もいるでしょう。持ち物を減らすコツを解説します。
不要なものは持ち歩かない
思い出の品や季節はずれの品など持ち歩く必要がないアイテムは、預けるのをおすすめします。実家に送ったり、レンタルスペースなどの荷物収納サービスを利用するとよいでしょう。
一定期間使わないものは捨てる
持ち歩いている荷物の中で、一定期間使わなかったものは捨てましょう。たとえば、1カ月出さなかったものは捨てるなど、捨てる基準を決めておくと迷いません。すぐに捨てるのが心配であれば、移動先の貴重品ロッカーに預けっぱなしにして、それでも使わない場合に捨てる方法もありますよ。
必要なアイテムはその都度買う
必要なものはその都度買うという考え方をすると、荷物を減らすことができます。よっぽど田舎の滞在が長いときは困りますが、都会にいる分にはほとんど困らないでしょう。
たまに必要なものがあっても、コンビニや100円ショップはあちこちにあるため、すぐに買うことができますよ。
こだわるものだけ持ち歩く
最低限の荷物だけで移動するアドレスホッパーですが、持ち歩くアイテムにメリハリをつけると満足度が高くなるでしょう。洋服であれば枚数ではなく上質なアイテムを選んだり、パソコン関係のスペックにこだわったり、こだわりは人それぞれです。
こだわる部分を決めることで、こだわりのない荷物は減らしながら満足できる生活になります。
アドレスホッパーを始めるなら「unito(ユニット)」
少ない荷物で自由に移動しながら生活するアドレスホッパー。充実した生活が送れるため、いろんなところを旅したい人には魅力的ですよね。ただ、滞在先を常に考える必要があるため、確実に滞在できる場所を確保しておきたいものです。
そんなときは「unito(ユニット)」のサービスがおすすめです。unitoでは、都心を中心にサービスアパートメントやキッチン付きのホテルを多数取り扱っています。
unitoには部屋を使わない日は家賃が返金される「リレント機能」があります。リレント機能をうまく活用すると、低価格で一定の拠点が持てます。ワークスペース付きや住民票の取得が可能な部屋もあるため、仕事で都心に滞在する頻度が高い方にうってつけです。
アドレスホッパーを検討中の方は、ぜひ一度unitoをのぞいてみてはいかがでしょうか。