東京で初雪が降った日のこと。
私は、東京の営業会社に新卒入社するため、初めての東北新幹線に乗り込み、4月から住む部屋を探しに不動産屋さんに向かった。
降り立った東京は、ドラマで見たそのままの光景。
初めて満員電車、複雑な路線図、早足のサラリーマンたち。
圧倒されたまま、いくつかの部屋を内見したが、結局決めきれないまま帰ることになった。
いつのも場所でと集える地元のびっくりドンキー。
東京よりもこっちのほうが寒いはずなのに、何倍も暖かく感じた。
お店のチャイムが鳴り、振り返ると親友の麻友が到着したようだ。
麻友が来たら、すぐに言おうと決めていた言葉を、麻友はマフラーを外しながら、なんでもないように口にした。
「ねぇ、東京でシェアハウスしない?」
こうして、1ヶ月から契約できるunitoというお部屋で、私たちは東京に慣れるまでの3ヶ月間、期間限定のシェアハウスをすることになった。
エリア選びはコンシェルジュに丸投げをしてしまった
2人して慣れない東京でのお部屋選びは、手がかりのない探し物のように、心細かった。
そこで、麻友と私とunitoのコンシェルジュさんの3人でグループラインを作り、お部屋探しを進めることになった。
私たち2人の条件は、人が少なく落ち着いた街。
コンシェルジュさんが提案してくれたのは墨田区にある菊川という街だった。
菊川は、都心から離れた落ち着いた街なだけでなく、勤務先である新宿までも電車で1本で伺えると思う。
「僕も初めて東京に来た時は、乗り換えに戸惑うことがあったので」と提案してくれたのだった。
イエローを貴重にしたひまわりのようなお部屋
菊川の街は閑静な住宅街。夜は静かだが、街灯が整備されているので帰り道も怖くない。女性の二人暮らしには安心には安心できる街だ。
菊川にあるunitoはポカポカとした日差しが暖かな場所
2つならんだ大きなベットな上では、毎晩、修学旅行のような夜更かしが繰り広げられる。
それでも朝になれば、ポカポカとした春の日差しが差し込み、思いの外すっきりと起きることができる。
朝ごはんは私の担当。今日は暖かなスープを作ろうかな。キッチンスペースが広めなので、夜ご飯は、2人で作ることが多い。
お腹がいっぱいになった後はシャワーを浴びて支度を始める。浴槽に入ると体がリセットされるので気持ち良い。洗面台で歯磨きも済ませてしまおう。
ちなみに、今回は3ヶ月限定のシェアハウスなので、家具・家電つき、Wi-Fiつき、光熱費込みのお部屋を選んだ。キャリーひとつで入居し、残りの荷物は宅配便で送る程度。
家具・家電を揃え、インフラの契約をする、引っ越しの費用と手間が省けたのは嬉しいポイントだった。
休日は2人で菊川をお散歩
カレと。Men | 菊川のunitoから16分
こだわりのカレーとカレーラーメンを扱っているお店。中でも「清澄BLACKカレ」はコッテリしつつも食べやすく美味しい。
リカシツ | 菊川のunitoから25分
学校の理科室にあったアイテムをインテリアとして販売している一風変わったお店。ビーカーがカップ代わりに⁉︎
LUFF Flower&PlantsWORKS | 菊川のunitoから25分
最後に立ち寄ったのがお洒落なお花屋さん。お家に帰ったらうんと陽の光を浴びてもらおう。菊川のunitoに住み始めてからお花屋さんに立ち寄ることが楽しみになった。
いつでも、なんでも聞けるコンシェルジュさん
1人では心細い上京も2人なら怖いものなし。
それだけでなく、実はunitoのコンシェルジュさんも東京暮らしの強い味方になってくれた。
3ヶ月だけと決めていた、期間限定のシェアハウスが終わる頃には、友達の麻友は出張の多い部門に配属され、私はあと3ヶ月だけ東京に勤務した後、大阪に転勤することに決まった。
そのことをコンシェルジュさんに相談すると、麻友は帰らない日は家賃がかからない、住んだ分の家賃で住める家で暮らすことが決まり、私は残り3ヶ月だけ憧れのK-POPの街新大久保で最短1ヶ月の契約から住める家で暮らすことが決まった。
24歳。
私たちは、程よく振り回されながら、目まぐるしくライフスタイルを変えていく。
転勤があるかもしれないし、テレワークになるかもしれないし、
彼氏ができて、同棲を始めるかもしれない。
その度にコンシェルジュさんに、ぴったりの暮らしを聞いてみようと思っている。