「丁寧な暮らし」とかけ離れたバリキャリ女子の暮らし
もちろん、憧れるのはインスタグラマーみたいな「丁寧な暮らし」だけど、実情は、全然丁寧ではなくて。むしろその真逆で、超バリキャリ女子のリアルって感じです…。
まず朝が弱いのでから、張り裂けそうになりながら起きて、仕事終わりは、毎日クタクタで「もう無理。HPがあと1%しかない」みたいになって帰ってきて、死ぬように寝るみたいな感じの日々だったかな。
ーえ、あんみつさんもそうなんですか…。めっちゃ親近感わきました!働く女性ってすごくイケてるように見えるけど、リアルはボロボロだったりしますよね。でも「丁寧な暮らし」には憧れちゃうんですよね。笑
そうやねんなぁ。私もこんな生活してみたいって思っててんけど。例えば、朝起きて、豆ひいて、コーヒーいれて、ゆっくり朝ごはん食べて、植物に水あげて…って、いや、無理やな。ありえへん。
実際は「1秒も時間がない」って感じ。まず朝ごはんなんか食べられへんし、何なら、昼ごはんも、晩ごはんも食べる時間がないって感じやったけど、それでも、丁寧に暮らしたいなとは思ってた。
コロナ禍で生まれた余白。
チューリップを置いて気がついた暮らしの楽しさ
ーありえへん…笑 あ、でも、かわいいチューリップお部屋に飾ってましたよね!
そう!それは、20代後半になって、いろんな面で余白ができてきたのと、コロナを機に、おうちにいる時間も増えて、インテリア始めてみようかなって気持ちになってきて。
ー余白って例えば、どんな余白ですか?
いろいろあると思うけど、例えば3つ、心の余白と、お金の余白と、時間の余白やとしたら、コロナ前まではどれもなかったなぁ。けど、コロナ後は、通勤時間がなくなったりして時間ができたのと、それと同時に、心の余白もできたって思ってるかな。
これまでは、暮らしと向き合う時間もないし、散らかってても、寝るだけやしっていう感じやったけど、ずっと家にいると、畳もうかなとか、棚でも買って整理しようかなとか、そういうふうに思えた。コロナをきっかけに、やっと向き合えたかなぁ。
ちょっと整えたり、ちょっとチューリップ飾ったりするだけでも、暮らしが楽しくなって、めっちゃ大事なんやなぁって思いました。
ーちょっとのチューリップで、お部屋も気持ちも明るくなったんですね!一方で、あんみつさんって家事代行とか、食器洗浄機とか、スマートな生活を推している印象もありました。
そうやね。暮らしも、経営と同じでアートとサイエンスなんやなって思ってて。
アートの部分は、どちらかというとプラスアルファで、チューリップを飾るとか、お部屋のトーンを揃えるとかは、もちろん大事で、そういうものこそ、自分を楽しい気持ちや嬉しい気持ちにしてくれたりするけど、それってそもそも余裕がないとできへんことやから、まずはサイエンスして、余裕をつくる必要があるなぁ。
私の場合はイヤを減らしていくっていう考え方なんやけど。例えば、キャパが10あるとして、掃除とか洗濯とかイヤをさばくだけで、10全部つかっちゃったら、余裕がなくて、お花飾られへんやん?アートな比率を増やすために、まずは、やらなくちゃいけないイヤを家事代行とか、便利家電とかで減らしていった。
ーイヤをなくしていくかぁ。例えば、どんなイヤをなくしたんですか?
当たり前やけど、私は、イヤなことがめっちゃ嫌い。みんなは、イヤでも意外とやれてたり我慢できてるってすごいなと思うけど、私はイヤなことやるのが、ほんまに嫌いで。
1番なくしたくて、1番なくせて嬉しかったイヤは、洗濯かな。干すのが死ぬほど嫌い。この時間が世界で一番嫌いと思った、人生で。「何これ?」って思いながら干してた。しかも、結構な頻度であるやん。
ー死ぬほど嫌い…笑 少なくとも週に3回くらいはありますよね。毎週3回死ぬほどの嫌いなことするのは死んじゃいそうです…。
絶対にイヤ!と思って、頑張ってお金貯めて、洗濯乾燥機買って、ほんま最高!って思ってる。
あとは水回りのお掃除とかも、「女の子やのに」とか言われるかも知れんけど、好きじゃなくて。掃除って、自分より上手い人がおるし、自分よりもそういうのが好きで、お仕事したいっていう人がおるわけやから、水回りの掃除も家事代行にお願いしてるかな。
家事代行の人が、家事が得意っていうバリューを発揮してくれているみたいに、自分が社会にバリューを出せることで仕事して稼ぐのが本質的やなと思ってる!
他にも、リモコン探したりするのもイヤやから、Google HomeとChromecastも大好き。
ーなんだかお話聞いていて思ったのが、自分のイヤなことが、離れていくだけじゃなくて、誰かにやってもらうことで楽しそうだなぁって。
そうかも、楽しいんかも…!
得意な人が得意なことで活躍できるのって、めちゃ嬉しいやん?自分にとっては会社経営とすごい似てて、自分にも得意、不得意があって、ほかのメンバーにも得意、不得意があって、自分が得意なことだけに集中できるように、苦手なことをほかのメンバー、暮らしの場合は、ロボットとか、家事代行の方とかに任せていくっていう感覚。
ー イヤもどんどん減っていって、余裕もできて、チューリップも飾って…。これからはどんな暮らしをしていきたいですか?
これからは…実は同棲を始めたんです!!
ーなんと!ワクワクですね。楽しみですよね!
んー、ワクワクもあるけど、どちらかというと、気合入るって感じやったかも。スタートアップ始めるときの気持ちに似てる。笑
だから、憂鬱に似た気持ちもあって。同棲ブルー的な。成功させないとっていうプレッシャーもあるし・・・
スタートアップで本とか先輩の記事とか参考資料にしてるように、先輩夫婦のえりちゃん(SHE CEOのえりさん)つぶやきとか、ノウハウとか参考にしてるし、本とかも買って、共働きの家庭ってどうやったら上手くいくやろうって、勉強してる。最近読んだ本では、『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』という本がとても役に立って、喧嘩が1つこの本のおかげで解決した。
彼のことは、スタートアップの共同創業者みたいなものやと思ってるから、価値観のすり合わせをして、こういう家庭にしたいみたいなのを言語化して、ビジョンの設定とか、行動指針みたいなもの作っていっている気がします。例えば、喧嘩しても、次の日には言わないこととか、「ありがとう」を毎回言うとか。
ーまさに、スタートアップですね。2人が大切だと思っていることをルール化していくんですね。他に大切だと思っていることはありますか。
気持ちやタスク含め可視化することは大事だなぁと。うちではこのように掲示板を導入していて、うまく機能してて。LINEだと見たら返事をしないといけないので、即時性が求められてお互い少し疲れちゃうけど、掲示板は交換ノート的なペースのコミュニケーションやから、心地よいし、手書きだと感情が伝わりやすいのでとてもうちには合ってるかな。
あとは、同棲とか結婚とかって助け合いって側面もあるけど、私は自立した2人、大の大人2人が一緒に住むってことやから、実は自分の時間をつくることが必要なのかなと思ってて。
一緒に住むのは楽しみやけど、1つの家に住んで毎日一緒に寝る・・・って本当に正しいのかな?って最近思ってて。なんの疑問もなく、結婚したら同じ家に住むって当たり前みたいな感じやん。私は、自分たちにとってもほんまにそれがいいんかなって考えてて。
自分の部屋を持つとかで事足りる部分はあるかもやけど、私は必要があれば週1〜2とかホテルで寝るとかでもいいかなって思ってる。でも、ホテル住まいって若干やましく見えがち…。
ー「うまくいってないんですか?」みたいに言われちゃったり。
そうそう。
だけど、家族の大切さって離れたときに分かることもあると思ってて、実家から上京したときに、実家の家族ってすごい大切やなって思うようになったのと同じで、灯台下暗しなんやろうなって。
離れる機会がある方が家庭を大事にできるパターンもあると思うし、ずっと一緒にいるのが喧嘩になるなら離れてもいいんじゃなかなと。unitoの月3日間から住めるurbanとか使って、週2とか、違う家で暮らすとかも楽しそう!
ー月3日間から暮らせるプランですね。そういう使い方も確かにいいですね…!
めっちゃいいと思う〜!パートナーと何かをやっていくので1番大事なのは、向き合う力だと思ってるから、1番いい距離間を見極めながら、覚悟を持って向き合っていきたいと思う。
ー 距離感と覚悟かぁ…。あんみつさんのクレバーさと、強さを感じました。Twitterでは、結構「無理ー!」「むずかしい」って弱さとか、「会いたい」「(彼氏さんが)かっこいい」って可愛さの印象が強かったんですが、上手くいくための努力とか考えがすごいなぁとびっくりしました。
とにかく、失敗体験減らしたいんよね。上手く行かなくて悲しい気持ちになるって分かってることを、人生で1回でも減らして、幸せとか、好きでいっぱいの暮らしがしたいですね!
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ピュアでキュートな女の子でありながら、経営も暮らしも、愚直に、そして、クレバーにハックしていくあんみつさん。
バリキャリ女子の本音と暮らしの最適化についてお話いただき、ありがとうございました。
unitoは、暮らしの最適化を目指した、新しい暮らしかたちです。
「帰らない日は家賃がかからない」日本初の料金システムで、多拠点居住など、一人ひとりの理想の形に寄り添います。
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村田あつみ - atsumi murata
https://twitter.com/murata_atsumi
1991年9月3日生まれ
株式会社ラブグラフ Co-founder & CCO
同志社大学 社会学部社会学科 卒
株式会社ラブグラフ共同創業者CCO。1991年生まれ。同志社大学在学中からWebデザイナーとして活動。新卒で入社したリクルートホールディングスを3カ月で退職し、現在は大学在学中に立ち上げたフォト撮影サービスを運営する株式会社ラブグラフのCCOを務める。経営戦略、ブランディング、デザイン開発、マーケティングに至るまでマルチにこなす女性Webクリエイター。